パソコンの性能(強さ)を特定する要因 |
1・CPU (Central Processing
Unit)【中央処理装置】(IT用語辞典より) |
この装置がパソコン内のあらゆる処理をする速度に関わってくる。ただし、実際の速度はこの装置だけの性能には寄らない。
これに相当するパソコンの部品では以下の物が挙げられる。
・Intel社のペンティアム(Pentium)シリーズやその劣化版であるセレロン(Celeron)シリーズ
・AMD社のアスロン(Athlon)シリーズおよびXP、MP、64や、劣化版であるデュロン(Duron)シリーズ
などが代表的である。
これらのCPUの性能の比較にはMHz(メガヘルツ)やGHz(ギガヘルツ)という周波数という単位を数値で表している。
2004年6月のデスクトップ型PCの標準的な性能は2.6GHz前後かと思われる。
同じく標準的なノート型PCでは1.2GHz前後(ただし、そのノートPCが売りにしている要因による「例:コンパクト差、軽量、大画面etc」)
語弊があるかもしれないが食事をする人間に例えれば、人間の口に当たる。 |
2・メモリ (メインメモリ) |
主記憶装置と呼ばれ、一般にメモリと呼ばれているものは主にメインメモリであるこれの事である。
このメモリの性能はメモリの周波数(MHz)と容量(MB「メガバイト」・GB「ギガバイト」)によって決定される。
CPUは何処からのデータでも処理できるわけではなく、このメモリに格納されているデータに対して処理を行うため、
如何に早いCPUを搭載しているパソコンであっても、このメモリが少なくては一度に処理できる量が小さくなってしまう。
パソコンの性能がCPUだけに寄らない原因の一つである。
主なメモリのタイプには以下の物がある。
(DDRの開発が進み、情報が正確ではないかもしれないが大まかには以下のとおりであろう。2004年6月現在)
・SD-RAM(DIMM)「133MHz」
・DDR-RAM「266MHz」
・RD-RAM「400MHz」
最近のデスクトップPCでは512〜1024MB(1GB)程度搭載しているPCが多い。
ノートでは256〜512MBといったところか。
食事をする人間に例えれば、スプーンの大きさと口まで持っていく運び方のような物である。
備考:パソコンでは、ファイルなどを保存している(後に説明する)HDDからデータを読み出すが、まずそのデータをメモリ上に読み込む。
そのメモリ上のデータをCPUが処理する事になる。
なぜこのような面倒な事を?という理由には、HDDよりも圧倒的に処理速度が速いことが挙げられ、
さらにHDDよりも容量あたりの価格が非常に高いためにHDDが存在する。 |
3・ビデオメモリ (VRAM) |
ディスプレイ(画面)に表示されている内容を保持するメモリ。
画面の最大解像度(画面領域1024*768、1280*1024、等)や、最大同時発色数は、このメモリによって特定される。
多段階に渡り、画面に向けて発色処理が行われるゲームや動画処理などは、このメモリの大きさに大きく左右される事になる。
この装置の性能は処理能力(MHz)と容量(MB)によって表される。
主なビデオメモリには以下の物がある。
・Geforceシリーズ
・Radeonシリーズ
最近のデスクトップPCでは64MB〜256MBとと、幅広いが周波数は一概には言えない。
ノートPCのほうでは32MB〜128MBといったところだろうか?詳しくは調査してもらいたい。
食事をする人間に例えれば、スプーンの大きさと運び方であろう。
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4・ハードディスクドライブ (HDD) |
一般に補助記憶装置と呼ばれる物の一つ。なぜ補助なのか?その理由は上記備考を見て頂きたい。
パソコンで扱うデータ全般を保存する装置。多断層のディスクが判別不能な隙間に多数重なっている。衝撃厳禁である。
あくまでデータを保存するだけなので容量(GB)でその性能があらわされるが、
メインメモリまでのデータ転送速度を特定するATAタイプや、ディスクが高速に回っているため、
パソコンの使用者(ユーザー)が必要な特定のデータを要求した場合、一定の待ち時間を要する。
このため、秒間の回転数なども性能の一つとされる。
1・回転数 5400rpm や 7200rpm、10000rpm など。
2・転送速度 ATA33〜133、シリアルATA166〜 など。
3・保存容量 60GB〜200GB〜 など。
最近のデスクトップでは、ATA133、7200rpm、80GB、前後が一般的である。
ノートPCの方では、ATA66、5400rpm、 60GB、前後だろうか?
食事をする人間でいうと胃袋の大きさにあたるだろう。
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5・電源 |
特にPCに限定されるものではない。PCではこれも一つのパーツとして扱うため、CPUなどの性能が素晴らしくとも、
電源から十分な電力を供給されなければその性能を発揮することは出来ず、不安定になるであろう。
どのぐらいの性能にどのぐらいの電源が必要かは一般人には計り知れぬ所がある。
私が使っているPCからの計算の場合、
CPUのMHzの1/20 (2.6GHz = 130W)
HDDドライブのGB容量/2 (480GB = 240W)
ビデオメモリの容量 (128MB = 130W)
メモリの容量の1/10 (1024MB = 100W)
ドライブ類の数*30W (3ドライブ = 90W)
ぐらいの計算となる。実際はもっともっと小さな電源でも問題無く動作する。実際はこれの2/3程度の電源でも動作するだろう。
もし、完成済みのPCを購入する場合は一応考慮に入れておくとよい。
ノートPCの電源については知識がないために割合する。 |
6・マザーボード (MotherBoard) |
上記パーツを全てこの装置に差し込んで動かすわけだが、
たださされる本体というわけでなく、処理の仕方の種類に当たるチップセットがマザーボードには搭載されている。
このチップセットの性能が悪いと、CPUやメモリなどの処理系がうまくいかず、動作が遅くなる原因となる。
チップセットだけの交換というのは聞いたことがないのと、どのチップセットが良いというのは知識がないため、
マザーボードは余り古く安いものは使わない方が良いだろう。(用途にもよる)
一般に最近のマザーボードであれば以下を判断基準にしているが、あまり詳しくは無い。
・CPUスロットの数と搭載できるCPUのモデル
・メモリスロット数と最大値と搭載できるメモリのモデル
・PCIスロット(モデム、LANカード、ATAカード、サウンドカード、TV/ビデオキャプチャーカードなど、PC拡張部品を挿すための差込口)
の数、
・AGPスロット(AGPタイプのビデオカードを差し込むための差込口)の有無、
・ATAタイプ(シリアルか133か)
・USBスロット数とUSBモード(1.1か2.0)
ノートPCの方ではやはりデスクトップよりも拡張性は著しく低いので購入時に良く考える事が重要となる。 |